在宅医療・介護連携支援センター

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2024.04.19令和5年度 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)研修会を開催しました

 令和6年3月9日(土)14:30~16:00、「ACP研修会 基礎編・概論編」修了者等、基礎的な知識を習得された多職種を対象とした「スキルアップ編」を対面開催しました。
「“本人にとっての最善”を多職種で考える」をテーマに、当日は61名の受講者が11グループに分かれ、第1部で講義を聴講した後、第2部ではグループワークを行いました。
 第1部では、医療法人 丸井医院 木本昌子先生により、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」のポイントとともに、ACPの意義や目的を踏まえ、「本人にとっての最善」を検討するために用いる「臨床倫理の4分割表」についての講義がありました。
 第2部のグループワークでは、「本人の意向を引き出すためのアプローチ」について、事例を使用し、グループで検討しました。そして、4分割表を用いて情報の整理を行った後「本人の意向が反映された医療・ケアに繋ぐためにどうしていくか?」をディスカッションしました。 最後のワークでは“本人にとっての最善” について、本人の意向とQOLからどう考えるか、医療・介護の多職種チームは、本人の意思決定のプロセスをどのように援助できるか、という点を話し合い、グループによる発表と全体共有を行いました。最後に、あらためてACPには多職種連携が不可欠なこと、そして連携にはICTツールによる情報共有が重要であることが話され、研修会は終了しました。
 アンケートでは、「多職種での話し合いの実践を想像できた」「チームアプローチの重要性を再認識した」 「多職種で情報を共有し考えていくことの大切さがよくわかった」等、本研修会で学んだ内容についてのコメントを多くいただきました。今回はとくに「皆が同じように意見を述べてくれた」「前向きな話し合いができた」等、多職種で情報を整理・共有する過程を通したディスカッションに対する感想が見られました。
 今後も引き続き、療養者本人の意思決定支援を支える多職種の皆さまが学び、実践のスキルアップにつながるよう、ACP研修会を開催していく予定ですので、是非ご参加下さい。よろしくお願いいたします。

資料1 : ACP研修会 講義スライド
資料2 : ACP研修会 アンケート集計結果